観葉植物の基礎知識

観葉植物の育て方の基礎知識

◆葉の色彩・形の美しさや幹、全体の姿が楽しめるものを総称して「観葉植物」といいます。

観葉植物・パキラ

初めて観葉植物を育てようと思う初心者にとって、何を基準に選べばよいのか迷ってしまいますよね。初心者の方は、できるだけ育てるのが簡単な育てやすい観葉植物から始めるのがよいでしょう。

多くは熱帯植物で、日本の冬の寒さで枯らせる事が多いので、耐寒性の強いものを選んだ方がよいでしょう。

ここでは、初心者の方がまず知っておきたいことなどの観葉植物の基礎知識をわかりやすく簡単に掲載してます。参考にして下さい。

観葉植物の置き場所

◆置き場所はカーテン越しに日が当たる窓辺などが理想

観葉植物・モンステラ

観葉植物の多くは、直接日光が当たらなくても、育つものがほとんどで、種類によって性質も異なりますが、ある程度耐陰性があり、大半は室内で楽しめます。

ただし、たいていは、暗い部屋に置きっぱなしにすると元気がなくなり、枯れてしまいます。日陰で育つとはいっても、できるだけ日に当てるほうが、葉の色つやもよくなり、株もしまった形のなります。

多くの観葉植物は、明るい日陰を好み、置き場所は、カーテン越しに日が当たる窓辺などが理想です。

観葉植物の水やり 

◆水やりは乾いたらたっぷりと、やり過ぎない

水やり

観葉植物のからだの維持、葉面からの蒸散、光合成などに、水は大事な役目を果たします。水やりのポイントをまとめますと。

①土の表面が乾いたら水やりをする。(水やりの時期)
②鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えて下さい。
  (一回の水やりの量)
③鉢皿にたっまた水は捨てる。
  (鉢底穴から水が逆流し、土中の空気が少なくなって根腐れしやすくなります。)
④毎日数回、葉や幹に霧吹きとうで水をかけ、空気中の湿度をたかめること。

観葉植物の土

◆土は水はけがよく、なおかつ水もちのよい土

観葉植物の土

適する土は水はけがよく、なおかつ水もちのよい土です。通気性、保水性の両方を兼ね備えている土は「観葉植物専用の培養土」として市販されています。

基本的に、肥もちや根張りをよくするために「ピートモス」や「腐葉土」を用いますが、室内で育てるときは、においやカビが発生することもある腐葉土を用いるよりは、ピートモスは無菌とされて、清潔なので、室内での栽培に適しています。

一般的にはピートモスを基本にしてパーライト、バーミキュライト、赤玉土、軽石などを等量に配合したものを用います。しかし、生活環境や好みもありますので、自分に合った配合で作るのもよいでしょう。水やりの好きな人は、排水性のよいパーライトを多めにしてもよいでしょう。反対に水やりの時間のない人は、保水性のよいバーミキュライトを多めに入れることで調整してもよいでしょう。

観葉植物の肥料

◆鉢植えで元気に育てるコツは、肥料にあり

マグァンプK

肥料には、植え付け時に用土に混ぜておく「元肥」と、植え付け後の成長期に施す「追肥」があります。

元肥にはゆっくり、じわじわと長く効く緩効性化成肥料などが用いられ、においがなく最もよく使われるマグァンプKがお勧めです。

追肥は生長が盛んになって、足りなくなった成分補うもので、観葉植物では葉肥えと呼ばれる窒素分を補うことが基本です。

観葉植物の病虫害の防ぎ方

◆被害が広がらないよう早め早めの防除を

スミチオン乳剤・オルトラン粒剤・テルスタースプレー

病害虫におかされないために、栽培環境をよくし、通気性や温度、湿度などに気をつけ病害虫の発生しにくい環境づくりが大切です。しかし、病害虫の発生にはいろいろな原因がありますから、発生したら、害が広がらないように早めに防除して下さい。

【観葉植物の主な病気】

炭疽病(たんそ病) 夏など高温期に発生しやすい病気。葉に円形や不整形の班ができ、その上に黒い粒子ができます。

褐班病(かっぱん病) 年間を通じて発生が見られます。葉に円形や不整形の褐色の班ができ、その上に黒い粒子ができます。

斑点病 梅雨期など高温多湿のときに発生しやすい病気です。葉に灰褐色の小さな班がいくつかでき、その上に黒い粒子ができます。

【観葉植物の主な害虫】

カイガラムシ類 種類が多く、春から秋に発生しますが、温室内など冬でも温度が高いと年中発生します。葉や茎などに寄生し、成虫と幼虫が常に入りまっじってます。成虫になると薬剤効果が薄くなるので、できるだけ幼虫のとき防除します。成虫になったら、つまようじや歯ブラシでこすり落とし、そのあとスミチオン乳剤などの薬剤を散布しておきます。

アブラムシ類 春から秋に発生します。体長1~2mmの小さなむしで、新芽や花芽などのやわらかい部位に発生し、汁液を吸い、株を弱らせます。発生を見たらオルトラン粒剤などを散布して防除します。

ハダニ 高温乾燥時に葉裏に発生します。汁液を吸い白い小斑点となります。被害がひどいと葉は落葉します。発生を見たら早めにテルスタースプレーなどの薬剤を散布して防除します。