観葉植物の置き場所
◆置き場所はカーテン越しに日が当たる窓辺などが理想
観葉植物の多くは、直接日光が当たらなくても、育つものがほとんどで、種類によって性質も異なりますが、ある程度耐陰性があり、大半は室内で楽しめます。
ただし、たいていは、暗い部屋に置きっぱなしにすると元気がなくなり、枯れてしまいます。日陰で育つとはいっても、できるだけ日に当てるほうが、葉の色つやもよくなり、株もしまった形のなります。
多くの観葉植物は、明るい日陰を好み、置き場所は、カーテン越しに日が当たる窓辺などが理想です。
観葉植物の水やり
◆水やりは乾いたらたっぷりと、やり過ぎない<
観葉植物のからだの維持、葉面からの蒸散、光合成などに、水は大事な役目を果たします。水やりのポイントをまとめますと。
①土の表面が乾いたら水やりをする。(水やりの時期)
②鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えて下さい。
(一回の水やりの量)
③鉢皿にたっまた水は捨てる。
(鉢底穴から水が逆流し、土中の空気が少なくなって根腐れしやすくなります。)
④毎日数回、葉や幹に霧吹きとうで水をかけ、空気中の湿度をたかめること。
観葉植物の土
◆土は水はけがよく、なおかつ水もちのよい土
適する土は水はけがよく、なおかつ水もちのよい土です。通気性、保水性の両方を兼ね備えている土は「観葉植物専用の培養土」として市販されています。
基本的に、肥もちや根張りをよくするために「ピートモス」や「腐葉土」を用いますが、室内で育てるときは、においやカビが発生することもある腐葉土を用いるよりは、ピートモスは無菌とされて、清潔なので、室内での栽培に適しています。
一般的にはピートモスを基本にしてパーライト、バーミキュライト、赤玉土、軽石などを等量に配合したものを用います。しかし、生活環境や好みもありますので、自分に合った配合で作るのもよいでしょう。水やりの好きな人は、排水性のよいパーライトを多めにしてもよいでしょう。反対に水やりの時間のない人は、保水性のよいバーミキュライトを多めに入れることで調整してもよいでしょう。
観葉植物の肥料
◆鉢植えで元気に育てるコツは、肥料にあり
肥料には、植え付け時に用土に混ぜておく「元肥」と、植え付け後の成長期に施す「追肥」があります。
元肥にはゆっくり、じわじわと長く効く緩効性化成肥料などが用いられ、においがなく最もよく使われるマグァンプKがお勧めです。
追肥は生長が盛んになって、足りなくなった成分補うもので、観葉植物では葉肥えと呼ばれる窒素分を補うことが基本です。
観葉植物の病虫害の防ぎ方
◆被害が広がらないよう早め早めの防除を
病害虫におかされないために、栽培環境をよくし、通気性や温度、湿度などに気をつけ病害虫の発生しにくい環境づくりが大切です。しかし、病害虫の発生にはいろいろな原因がありますから、発生したら、害が広がらないように早めに防除して下さい。
【観葉植物の主な病気】
炭疽病(たんそ病) 夏など高温期に発生しやすい病気。葉に円形や不整形の班ができ、その上に黒い粒子ができます。
褐班病(かっぱん病) 年間を通じて発生が見られます。葉に円形や不整形の褐色の班ができ、その上に黒い粒子ができます。
斑点病 梅雨期など高温多湿のときに発生しやすい病気です。葉に灰褐色の小さな班がいくつかでき、その上に黒い粒子ができます。
【観葉植物の主な害虫】
カイガラムシ類 種類が多く、春から秋に発生しますが、温室内など冬でも温度が高いと年中発生します。葉や茎などに寄生し、成虫と幼虫が常に入りまっじってます。成虫になると薬剤効果が薄くなるので、できるだけ幼虫のとき防除します。成虫になったら、つまようじや歯ブラシでこすり落とし、そのあとスミチオン乳剤などの薬剤を散布しておきます。
アブラムシ類 春から秋に発生します。体長1~2mmの小さなむしで、新芽や花芽などのやわらかい部位に発生し、汁液を吸い、株を弱らせます。発生を見たらオルトラン粒剤などを散布して防除します。
ハダニ 高温乾燥時に葉裏に発生します。汁液を吸い白い小斑点となります。被害がひどいと葉は落葉します。発生を見たら早めにテルスタースプレーなどの薬剤を散布して防除します。